大阪府の目的はセンターをつぶすことではありません 釜ヶ崎の労働者を無きものとすることです

 全世界で日雇労働者の街があるのは日本だけ。東京の山谷、横浜の寿、名古屋の笹島、そして大阪西成区の釜ヶ崎。この中で一番大きな日雇労働者の街が釜ヶ崎。そうすると、世界で一番大きな日雇労働者の街が釜ヶ崎、日雇労働で生活している人が世界で一番多い街が釜ヶ崎ということになります。
 先日、センター前で演説をしているときに、自転車に乗った女性が自転車を止めて「センターを世界遺産に登録したらええねん」と一言言って去って行かれました。目からウロコが落ちるとはこのことを言うのでしょうか。
 過去も現在もこれからも建設現場でいなくてはならないのが釜ヶ崎の労働者です。センターは永遠に残さなければならない国の有形文化財です。いや、世界遺産ではないでしょうか。
 耐震性が弱い、老朽化してきたというのは、センターつぶしをもくろむかけ声とはなりません。大阪府は府庁の本館(大正時代に建設され、耐震性はセンターより弱い)の耐震工事を2013年(平成25年)から始めて、3年後の2016年(平成28年)には終了しています。おまけに国の登録有形文化財としてすでに登録されているのです。
 ですから「耐震性が弱いから建て替える」というのは大阪府の方便であり、真実の声ではありません。それにのっかるチョウチン持ちたちは恥を知るべきです。
 センターをつぶして労働者を無きものにしようとする大阪府の邪悪な本心を打ち砕こう。
*「センターを国の登録有形文化財に」の署名が330人を超えました。
 

2年前の定額給付金の支給を求めて弁護士に委任状を書かれた方、裁判所が本籍と誕生日を教えて欲しいとのことです

 2年前、住所が確認できない、住民票を職権消除された、家族に知られたくない等の人たちが2020年8月18日釜合労や協力者と共に分館(元市更相)に行き定額給付金の申請を行いました。しかし大阪市の役人達に拒否され10万円の定額給付金を受け取ることができませんでした。その申請書を大阪市に送付しましたが給付金はいまだに給付されていません。
 定額給付金の支給を求めて武村二三夫弁護士に委任状を提出していた10人の人が、大阪市を相手に大阪地方裁判所に提訴したことは2週間前の組合ニュースでお知らせしたところです。
 先日、裁判所より武村弁護士に、提訴した10人の本籍、誕生日を教えてほしいとの連絡があったそうです。連絡の取れた5人の人については、組合や協力者が直接ご本人に会って、本籍、誕生日を確認しました。
 しかし残りの5人の人については、いまだに確認がとれていませんので、釜合労または武村二三夫事務所(電話06‐6365‐1565)までご本人から直接連絡をお願いします。
 

スマホを持ってる人はユーチューブ「じいさん73歳。まだこれからやで」を見て下さい。視聴回数5482回になりました。

ユーチューブ「じいさん73歳、まだこれからやで」の視聴が4月3日現在、5482回となりました。釜ヶ崎の労働者が何をなすべきか、協力者が何をなすべきかをわかりやすく話しています。この動画もぜひ視聴していただきたいと思っています。「センターつぶすな」で検索できます。


「釜ヶ崎合唱団」(釜ヶ崎炊き出しの会編著 ブレーンセンター発行 2500円)ぜひ、読んでみて下さい。

 「合唱団」と書名はついていますが合唱の本ではなく、通称釜ヶ崎のあいりん地区で日雇い労働で生計を営んでいた人たちの人生を綴った書でした。(略)最初の「池田さん」は「初代一条さゆり」として活躍された伝説のストリッパーの方の人生記でした。若い方はご存じないでしょうが、「一条さゆり」という方はファンからガソリンをまかれて全身大やけどを負いながらも一命をとりとめたというすさまじいできごとを乗り越えられた人です。釜ヶ崎におられたというのも初めて知りました。もちろん、その方の生い立ちを知ることもありません。インタビュアーとの信頼関係がないとここまで赤裸々には語れないというほどに、その方の生き様が詰まっていました。(略) 〈読者の感想文より抜粋〉
 炊き出しを担ったくれた人たちに話を聞きました。ぜひ、読んでみて下さい。ご注文はブレーンセンターへ。(電話 06‐6355‐3300) 書店、アマゾンでも取り扱っております。また、図書館でも読むことができます。   



2022年4月4日
釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所
大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館1階
電話(6631)7460
ファックス(6631)7490
釜合労のホームページhttps://www.kamagourou.com
E-mail info-kamagasaki@kamagourou.com

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