総合センターを守ってきたのは　シャッター前で生活している人達です

その最中、センターを取り壊すことに焦りを感じた大阪府（吉村知事）は、本訴の決定が出るまで待てないとばかりに恥知らずにも２０２０年７月２２日、極めてまれな明渡断行仮処分の裁判に打って出ました。

釜合労が委任した弁護団（武村二三夫弁護士、遠藤比呂通弁護士、牧野幸子弁護士）はこれに立ち向かい、２０２０年１２月１日、判決が出ました。その判決の要旨は以下です。

 

「第１１回まちづくり会議において委員からは本件建物の解体工事に伴い本件土地上の野宿生活者を排除するようなかたちでない対応を行政に求めるという発言もされた。

本件建物（注、総合センター）の耐震性に問題があるとの指摘は平成２０年になされたところ、それにもかかわらず債権者（注、大阪府）及び大阪市は本件建物についてその後１０年以上も補修を重ねながら利用を維持してきたこと、令和２年１２月に終了予定であるとはいえ、同建物内において本件医療施設が稼働している状態にあること、本件建物の建替え等にあたって本件建物の耐震性を喫緊の課題であると認識していたとはうかがわれない。債権者に著しい損害又は急迫の危険が生じているとまでは認められない。

本件本案訴訟の結果を待つことによる著しい損害等が債権者に生じているとまでは認められず、この点をもって、本件における保全の必要性があるとは言えない。

本件建物建替計画に関しては、現時点においてもなお未確定な部分が多く、また債務者らによる本件土地占有及び本件本案訴訟の帰趨によって債権者等が立案した計画が変更されることがあったとしても、まちづくり会議等の参加団体と債権者との信頼関係に悪影響が及ぶとは考え難い。

以上によれば、債権者の本件申立てについては、保全の必要性について疎明があるとはいえず、その余の点についても判断するまでもなく理由がないから、これを却下することとし、主文のとおり決定する。

令和２年１２月１日

大阪地方裁判所第１民事部

裁判長裁判官　内藤裕之

裁判官　相澤千尋

裁判官　井谷喬」

この仮処分において大阪府は敗訴し、私達の主張が認められました。まさに画期的とも言える判決を得たのです。

この断行の仮処分が認められていたら、とっくに総合センターは取り壊されていたことでしょう。総合センターを守ってきたのは、その場から逃げずセンターの敷地内で生活している人達なんです。このことを片時も忘れてはいけません。

車検がすんなり通ると思っていましたが、自損、他損の被害が多く、バスの部品がなかなか手に入らない等の事情で遅くなりました。

 

午後３時からの星野リゾート抗議と要請行動は中止となりましたが、当日の午前中に、公正取引委員会近畿中国四国事務所（大阪合同庁舎４号館）に行き、消費者にウソの広告をしてダマした星野リゾートに対し、「広告通り行うこと」を求めました。

集まっていただいた皆さんには申し訳ありませんでした。

 

昨年の１０月に花咲かじいさんの花壇に炊き出しの会の協力者から寄贈された樹齢２０年になる白梅の木。移植したおりは育ってくれるか心配しましたが、根づいてくれました。

２月２日、梅の花が一輪咲きました。「梅一輪一輪ほどの暖かさ」の有名な俳句を詠んだのは松尾芭蕉の弟子である服部嵐雪。もう春の訪れがそこまで来ています。心も温まりますね。

先日は特掃輪番労働者の人が「花は多いほうがいいでしょう」とサクラソウを１０株ほど持ってこられ、植えて帰られました。

花咲かじいさんが２０年間守ってきた花壇を、花咲かじいさんはじめ労働者と力を合わせて守り続けたいと思っています。

今はハト対策が大変です。花咲かじいさんが金網の上にハト除けの糸を張りめぐらせましたが、その糸のちょっと広くなったすきまをぬって花壇に入り込み、タチアオイの若葉を食べてほぼ全滅。ハトは生きるため、こちらは花を守るため、しれつな戦いが続いています。

 

２月１３日（月）午前１１時３０分

大阪地裁１００７号法廷

定額給付金裁判

２月１３日（月）午後２時３０分

大阪高裁２０１号法廷

監視カメラ裁判

 

＊今年の４月には統一地方選挙が予定されています。

釜合労執行委員長稲垣浩は釜ヶ崎労働者の声を市議会に届けることをめざし、立候補の予定です。　　

２０２３年２月６日

 

釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所

大阪市西成区萩之茶屋２‐５‐２３　釜ヶ崎解放会館１階

電話（６６３１）７４６０

ファックス（６６３１）７４９０

釜合労のホームページhttps://www.kamagourou.com

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