三密(密閉、密集、密接)を避け、閉鎖したセンターと市営住宅を開放せよ  これが釜ヶ崎でのコロナ対策だ

コロナ対策を言われる中、釜ヶ崎にあるシェルター、禁酒の館、無料休憩所、センターつぶしにねらいをつけて南海本線ガード下に耐震工事もしないままあわてて建てたあいりん職安。その待合室、西成労働福祉センターの仮移転先での通路を利用した高齢特掃労働者への輪番紹介は、三密(密閉、密集、密接)の場所です。(ウィキペディアによると、全世界で400万人が感染したコロナウイルス。日本で検査結果が陽性であった人は1万5777人、回復者8127人、死亡者624人。大阪府では5月10日現在、感染者1743人、死亡者53人)

釜合労はこれら三密の場所を閉鎖し、労働者の反対の声を暴力的に弾圧してセンター内で生活していた100人をセンターから追い立て閉鎖したセンターのシャッターを開け、170室あまりある市営住宅や新たにできた市営住宅を開放して、シェルターを利用している人を受け入れるよう国や大阪府、大阪市に要請してきました。

しかしながら、この要求は実現しておりません。新たな問題も起こってきております。それは政府が決めた10万円の給付金を一律に配布するという問題です。



10万円が一律だれにも支給されるよう大阪市に要望書を提出しました

一律に渡すと言いながら、住民登録をしているところに申請用紙を送ると言うのです。野宿している人々、住所を置く場所のない人々、2007年釜ヶ崎解放会館を住所に住民登録をしていた2088人の住民登録が強制削除された人々等への配付をどうするのかを確かめるため、4月下旬に西成区役所に有志で聞きに行きました。その時の担当者は「今は何も決まってない。決まったら連絡する」とのことでした。

5月7日に西成区役所から連絡があり、西成区役所では密の関係もあって、相談窓口は設けないと言うので、「センターのシャッター前や、路上、公園等で野宿している人のところへ直接行って手渡すように」と言うと、「大阪市役所の市民局の指示がないと動けない」との返事。

5月8日集い処はな、日本人民委員会、釜合労、炊き出しの会他有志で松井市長あてに要望書を持っていき、市民局定額給付金担当とも話をしました。要望書の中身は①大阪市は西成区において住民票を持たない(持てない)人たちがどこにどれくらいいるか、早急に調査してください。②住民票を持たない(持てない)人たち、および住民票を便宜上、どこかに移したくても自分を証明する免状、証明書などを一切持てない人たちにも給付金が渡せるような施策を考えてください。③あいりん職安発行の日雇労働被保険者手帳、運転免許証、高齢者特別清掃の登録カード、保険証など、本人を特定できるものでの支給④釜ヶ崎解放会館での住民登録を認めること⑤2007年に釜ヶ崎解放会館に住民登録していた住民票2088人の住民票を強制排除したが、これを復活させること⑥釜ヶ崎地域に大阪市の相談窓口を設置すること 以上6項目です。この要望については1週間をめどに連絡するとのこと。その後、自立支援担当に赴きました。

最近、シェルターや禁酒の館の敷居が高くなって気楽に行けなくなったという労働者からの相談もあり、確認するためでもありました。西成区役所分館(旧市更相)でカードを作成し、それがないと宿泊できないとのこと。

一元で気楽に入れる酒場ではなく、コロナウイルスを契機に会員制の酒場となったようなもの。あきれてしまいます。なに値打ちつけてんねんと言いたい。シェルターを利用する労働者にとっては、コロナ対策を利用した締め付けとしか映らない。

ギシギシ音のする二段ベッドで枕も無い、半年に1回しか替えない使いまわしの毛布を押しつけ、人間の尊厳をズタズタにするシェルター。なにがシェルターや。今どきの飯場でも個室や。考え直せ大阪市。



「センターつぶすな」住民訴訟は延期になりました

次回は5月20日(水)午後2時からでしたが、大阪地方裁判所のコロナ対策で延期になりました。次回の裁判の日時が決まり次第お知らせします。



釜ヶ崎のコロナ対策

✧センターのシャッター開けろ

✧センターの市営住宅を解放せよ。ドヤなんかでごまかすな。




2020年5月11日

釜ヶ崎地域合労労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所

大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館1階

電話(6631)7460

ファックス(6631)7490

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