大阪市から連絡はありませんでした
先々週の金曜日(5月15日)の夜9時前に大阪市市民局の職員から、「給付金10万円の支給方法についての要望書について、あと1週間待ってほしい」と電話があり、「連絡しますので」と言うので待つことにしました。
しかし5月22日(金)に大阪市からの連絡はありませんでした。ファックスもありません。大阪市側に何があったかは知りませんが、公的機関が約束ごとを連絡もなく一方的に破棄するのはおとなげないですね。
釜合労はこう思っています。
大阪市は西成区において住民票を持たない(持てない)人たちがどこにどれだけいるか、早急に調査してください②住民票を持たない(持てない)人たち、および住民票を便宜上、どこかに移したくても自分を証明する免状、証明書などを一切持てない人たちにも給付金が渡せるような施策を考えてください③あいりん職安発行の日雇労働被保険者手帳、運転免許証、高齢者特別清掃の登録カード、保険証など、本人が特定できるものでの支給、④釜ヶ崎解放会館での住民登録を認めること⑤2007年に釜ヶ崎解放会館に住民登録していた住民票2088人の住民票を強制削除したが、これを復活させること⑥釜ヶ崎地域に大阪市の相談窓口を設置すること。
以上①から⑥の要望はさることながら、大阪市は西成区役所と合同で西成公園、三角公園、四角公園、センターのシャッター前、動物園前一番街、その他、野宿している人のところに直接おもむき本人確認を行い、10万円を支給すること。
その理由は、花園公園で複数回行われた行政代執行の前や、現在西成労働福祉センターの駐車場になっているところは以前ガードレールで囲われており、そこにテントで生活していた人を大阪市の役人や西成区役所の役人が頻繁に訪れ、退去を促す行為を行ってきました。朝、昼、夜と頻繁に大阪市建設局、公園事務所、西成区役所の役人を動員し、しつこく退去を促していたこと。
今年2月には大阪府の役人、西成区役所の役人が合同でセンターのシャッター前で寝ている人のところに来て本人確認をしたのち氏名をカタカナで、立ち退きを求める仮処分を大阪地方裁判所に訴え、大阪地方裁判所はこれを認めました。大阪地方裁判所のお墨付きの本人確認ができています。住民票がなくても本人確認ができているのです。
強制排除には朝、昼、夜と目の色を変えて奔走する役人たち。警察官までも動員してシャカリキに本人確認と強制排除をくりかえしてきました。そんな役人たちが野宿生活者のところに回って10万円を配布してまわることはたやすいこと。
強制排除には警察を動員してまで本人確認をするのに、労働者に利益になることにはコロナ対策までも口にして、知らん顔をする役人たち(警察も含む)。
また、ほっかむりしてやりすごそうとするのか役人たち(警察を含む)よ。今こそシャカリキになってすべての釜ヶ崎労働者、野宿生活者に政府が給付する10万円を早急に配布せよ。
大阪弁護士会が大阪市に出した会長声明
なお大阪弁護士会は「新型コロナウイルス感染拡大によって生じた生活困窮を真に一時的なものとするための暫定的措置として、生活保護制度及び住居確保給付金制度の要件緩和と積極的活用を求める会長声明」を出し、「生活保護制度の積極的活用」として、「住居のない要保護者について、ケアセンター、無料・低額宿泊所等の個室のない集団施設に入所させる運用を改め、住居を確保して保護する居宅保護を行うこと」と述べています。
5月30日(土)三角公園で集会、デモ
5月30日午後3時から三角公園で「センターつぶすな」「シャッター開けろ」「強制排除反対」「コロナ対策を本気でやれ」「給付金10万円をすべての釜ヶ崎労働者、野宿生活者に支給せよ」の集会を行い、3時半から三角公園、銀座通りを行進し、センターまでのデモ行進を行います。雨天決行。お茶とおにぎりを用意します。
「センターつぶすな」住民訴訟は延期になりました
次回は5月20日(水)午後2時からでしたが、大阪地方裁判所のコロナ対策で延期になりました。「センターつぶすな」住民訴訟は不用不急ではありません。必要で急を要します。大阪地方裁判所はすみやかに次回期日を決めてください。次回期日が決まり次第、皆さんにお知らせします。
2020年5月25日
釜ヶ崎地域合労労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所
大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館1階
電話(6631)7460
ファックス(6631)7490
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