総合センターつぶしをねらった大阪維新の会の 西成区特区構想反対

ガス、電気、水道も生きてる総合センター
シャッターを開ければすぐに戻れます

釜ヶ崎の労働者を差別し敵対視する大阪維新の会は、議員の多数を背景に大阪府、大阪市を牛耳り、その強権をもって恥知らずにも大阪府をしてセンターシャッター前で生活している人々に対し土地明渡の断行仮処分を大阪地方裁判所に訴えました。その決定は11月中にも明らかになることが裁判所より示されています。

思えば9月4日の第1回の審尋に応じた当事者(釜合労を含む)は土地明け渡しに反対する意見を述べました。裁判長は大阪府の代理人に反論を求めましたが、「すぐにはできない」ということで審尋の「続行」ということになりました。2回目の審尋は10月12日でした。

2回目の審尋が予定されている3日前の10月9日、住民訴訟の原告が非破壊検査を専門にしている業者さんに依頼し南海電鉄高架を支える柱に電磁波レーダーの計測器をあてて検査をしてもらったところ、「鉄筋の反応はあるが鉄骨の反応はない」との結果が出て、10月12日の第2回目の審尋においてその結果を裁判所に提出することができ、センターつぶしをくい止める大きな証拠となりました。

センター内で雨風をしのいでいた100人もの労働者を国、大阪府、大阪市、警察が一体となってその場より暴力的に強制排除したことは許されることではありません。


大阪維新の会が数と金にものを言わせて取り組んだ大阪市を廃止する都構想の住民投票が二度も反対多数でついえ去りました。しかし西成区で行われているセンターつぶし、労働者つぶしをねらった特区構想の目玉も中止に追い込まなければならないと思っています。

都構想の住民投票の前にNHKテレビで「なぜ賛成に投票するのか」の問いに西成区の住民と思われる男性が案内した先にセンター近くの白いフェンスが映し出され、「ここにいっぱいブルーのテントがあったが、今はきれいになった。だから都構想賛成」と嬉しそうに話していました。

それは野宿している人たちを強制排除したあとに白いフェンスをはって野宿できないようにしたものです。大阪維新の会が釜ヶ崎労働者の排除を自慢しているかのような映像でした。NHKのモラルも問われる映像でした。

住民投票での西成区の結果は反対票が上回りました。大阪維新の会は釜ヶ崎労働者をいじめる西成区の特区構想に反対の意も含まれていることを肝に銘じて下さい。

労働者の皆さん、あきらめず、デマや放言に乗せられず、自分を信じ「センターつぶすな」「シャッター開けろ」「強制排除反対」と声を上げ続けましょう。



施設を利用する人々や乗客の安全より総合センターつぶしを優先する西成労働福祉センターとあいりん職安

西成労働福祉センターとあいりん職安の仮移転先である南海高架の柱に鉄骨が入っていないことが分かり、阪神大震災並みの大きな地震が大阪でおきたときには崩落する危険性が大きいので、もとの総合センターに戻って業務を行うよう日本人民委員会、釜ヶ崎公民権運動、集い処花の連名で10月29日両施設に要望しました。

11月5日に返事を聞きに行くと、両施設とも「戻りません」と驚くべき返事でした。さらに両施設の中にある南海電鉄の高架を支える柱の非破壊検査を私たちがやりたいと申し入れましたが、これも「断る」との返事でした。両施設の責任で検査を行うよう言うとこれも「やりません」ということでした。これで逃げおおせると思っているのでしょうか。施設を利用する人々や乗客の安全よりセンターつぶしの方が優先するとは。

総合センターは南海高架下よりは安全です。ガス、電気、水道は今も使える状態です。シャッターさえ開ければすぐにでも元のセンターに戻ることができます。センターつぶすな、もったいない。



特掃カードだけで特別給付金10万円を受け取れることになりました。

釜ヶ崎解放会館で生活するTさんは、住民登録の写しを提出せず特掃カードだけで西成区役所で特別給付金10万円を受け取れることとなりました。他の人は今しばらくお待ちください。 

釜合労も弁護団も決して忘れているわけではありません。土地明け渡し、断行仮処分に今は全力をあげていますので申し訳ありません。



今後のスケジュール


12月18日(金)午前11時

大阪地裁1007号法廷 「センターつぶすな」住民訴訟


2月9日(火)午後2時30分

大阪地裁202号法廷 センター立ち退き訴訟本裁判




2020年11月9日

釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所

大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館1階

電話(6631)7460

ファックス(6631)7490

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