本訴が残っています。勝って兜の緒をしめよ。 釜合労は労働者の皆さんと団結してこれからも強制排除と闘い続けます

特別給付金10万円の問題。これからです。

大阪府の吉村知事(債権者)が釜ヶ崎労働者や野宿している人たちの命より再開発の方を優先してセンターシャッター前にいる人々の強制排除をもくろんだもくろみは大阪地方裁判所によって一刀両断に切り捨てられました。債務者(シャッター前で生活する人達)の皆さん、おめでとうございます。

大阪府(吉村知事)は控訴期限の2週間を過ぎても控訴できませんでした。断行の仮処分の「却下」の決定が確定しました。重ねておめでとうございます。

シャッター前でがんばった皆さんに釜合労より心ばかりの正月のおせち料理を持参させてもらいます。ほんの気持ちです。いろいろあったけど、これで安心して年が越せますね。

「生活保護を受けたくない、俺は缶集めをして自力で生きてる」と言ってた人、「俺は野宿で死んでも本望や」「シェルターより野宿の方が気兼ねせんでええねん」と言ってたあなた。クリスマス前に大きな希望をサンタさんがセンター前に届けてくれました。やっぱりおかしいことはおかしい、納得できないことはできないと声を上げ続けたことが勝利へとつながったことと思います。

大阪地方裁判所第1民事部の内藤裕之裁判長が大阪府の言い分を退けた判断の肝は、10年も前からセンターの耐震性が弱いと言いながら耐震補強もしないまま補修だけしてきたことにあります。

まちづくり会議において釜合労は「センターの耐震性が弱い箇所があると言いながら10年以上も放置してきた。センターを建設した元請の奥村組は100年もつと言ってた」とセンターつぶしにたった一人で反対してきました。他の委員は誰一人として反対しませんでした。御用学者、御用有識者は役人の描いた青写真をなぞるだけ、他のチョウチン持ちたちは条件闘争をするばかり。

裁判所はまちづくり会議でたった一人反対した釜合労の意見をとりあげてくれたのです。御用学者、御用有識者、チョウチン持ちたちは恥を知れ。バカタレどもが。労働者をダシにして食い物にしてきた者たちのみせしめをいみじくも裁判所が示しました。債権者(吉村知事)も恥を知れ。

勝って兜の緒をしめよ。本訴が残っています。釜合労は労働者の皆さんと団結し、これからも強制排除と闘い続けます。



緊急避難用のバスで一人亡くなられました。謹んでお悔やみ申し上げます。

センターのシャッターを閉められたあと、釜合労は緊急避難用のバスをシャッターの前に置きました。そこで避難していた一人が亡くなられました。謹んでお悔やみ申し上げます。

経過をご報告します。釜合労と炊き出しの会は毎朝、NPO釜ヶ崎がやらなくなったセンター西側のゴミの回収と私たちが設置した男子用の小便器の回収、バスの通路等の掃除をしております。

12月14日(月)。バスの掃除をしているTさんが座席の下で横になっている人を見て座席に座ることをうながしました。この日は「分かりました」と答えて座席に座りなおしました。15日の朝も座席の下に寝ているのでTさんが「大丈夫ですか」と声をかけると「大丈夫」と返事があったとのこと。

16日の朝、座席の下で寝ている様子なのでTさんが「大丈夫ですか」と声をかけても返事がないのでゴミ等の回収のために車を運転している稲垣の所に来て「声をかけても返事がないので見にきてほしい」と言いました。

稲垣は車から降りてバスに向かい、うつむいている人の肩に手をかけ、「おっちゃん、大丈夫か」と言いながら肩を揺すりましたが反応がありませんでした。稲垣はバスをおりて携帯電話で119に救急車の要請をしました。

消防車が来て隊員の一人が指で首筋を軽く押さえてすぐにバスから降りました。ほどなく救急車も来ました。その男性は亡くなっているので救急車では運べない、警察に連絡した、とのこと。ほどなく警察の車が到着し、ご遺体を担架に乗せ白い布におおわれて警察の車へと移されました。Tさんも稲垣も西成警察の事情聴取に応じています。

何年か前、ドヤから担架で運ばれて出てくるご遺体を見たことがあります。そのときはブルーシートで覆われていたので、釜合労は「荷物を運び出してるみたい」と組合のビラで西成警察を批判しました。今回目にしたのはブルーシートではなく白い布におおわれていたので「人間」としての対応であることが見てとれました。対応が改善されたことに安堵しました。



特別給付金10万円の件、3人の弁護団が動き始めました。

弁護団(武村二三夫弁護士、遠藤比呂通弁護士、牧野幸子弁護士)のおおまかな方針が決まりました。特別給付金10万円の問題はまだ終わってはいません。これからです。弁護士に依頼された皆さん、弁護団も釜合労も決して忘れてはいません。今しばらくお待ちください。



住民訴訟、弁護団が大阪府に4項目について要請

「センターつぶすな」の住民訴訟。12月18日の裁判で弁護団は、12月13日から16日にかけて高架下の柱に穴をあけて検査をしたことについてその結果を明らかにする事等、4項目について要求しました。



今後のスケジュール


12月21日(月)午後3時

釜合労委員長稲垣浩の監視カメラ裁判の公判前整理手続きが非公開であります


2月9日(火)午後2時30分

大阪地裁202号法廷 センター立ち退き訴訟本裁判


2月22日(月)午前11時

大阪地裁1007号法廷 「センターつぶすな」住民訴訟




2020年12月21日

釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会いながきひろし事務所

大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館1階

電話(6631)7460

ファックス(6631)7490

釜合労のホームページhttps://www.kamagourou.com

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