路上生活の皆さん、寒くなってきます。 今いる場所で雨風をしのげるしっかりしたテント小屋を作りましょう
センターのシャッターを開けろ
労働者の使い勝手のいい建物に改装せよ
今年の12月1日は、センターシャッター前で生活している釜ヶ崎の労働者の強制排除を狙って大阪府が大阪地方裁判所に訴えた土地明渡断行仮処分命令の申立ては却下され、立ち退きに反対する労働者の言い分を認めた記念日となりました。釜ヶ崎の野宿している人たちの人権を認めた極めてまれな決定と言えるでしょう。
釜合労が依頼した弁護団(武村二三夫弁護士、遠藤比呂通弁護士、牧野幸子弁護士)は何度も弁護団会議を重ねました。
釜合労の裁判に臨む姿勢は、野宿している釜ヶ崎労働者の立場をどう裁判官に伝えるかを最重点におき、相手方(大阪府)の言い分にも耳を傾け、こちらの言い分もしっかり言うということでした。裁判長にもわかってもらえたのだと思います。
今後も結果はどうあれ、この姿勢を変えることなく裁判に臨んでいきたいと思っています。大阪府はたぶん異議の申立てを行うものと思いますが大阪高等裁判所も却下することを願って、めいっぱい反論したいと思っています。
本裁判は年明け2月9日午後2時30分より大阪地方裁判所202号法廷で行われます。これも全力で闘いましょう。
元気になってシャッター前に帰ってくることを願っています。
誰の世話にもならず、たまに向こう三軒両隣で生活している人たちと声をかけながら、生活保護を受けたくないと空き缶を集め、自力で生活しているシャッター前で起居する労働者。
役人たちは強制排除の道具として居宅保護をちらつかせての狩り込みに目の色を変える。アホな活動家は「この際だから居宅保護を受けたら?」と狩り込みに手を貸す。止めなはれ、みっともない。小さな親切、よけいなお世話。
12月12日(土)の朝、釜合労が毎日行っているセンター西側のゴミ回収とポリタンクにたまった小便の回収のおり、シャッター前で起居する労働者から声を掛けられました。「となりで寝ている人、声をかけても返事がない」というので毛布をかぶって寝ている人に声をかけました。
返事はありませんでしたが毛布が動いたので「救急車を呼びましょか」と言うと毛布から顔を出し、片手を横に振って断りました。初めに声をかけた労働者と話によると、ここ3,4日食事もしてにないようだということでした。寝ている人の頭の近くには手をつけてないおにぎりのパックがありました。
119番に携帯電話で電話して救急車に来てもらいましたが、隊員が声をかけても手を横に振って拒みました。釜合労は「病院に行って、元気になったらまた、ここに帰ってきたらええやん。寝床はそのままにしとくやん」と何度か声をかけました。
しばらくしてゆっくりと起き上がった労働者。救急隊員の手を借りながらゆっくりとストレッチャーに乗り救急車の中へ。しばらくしてA365の救急車はピーポーと音を発しながら走り去ってゆきました。元気になってシャッター前に帰ってくることを願っています。
センターは釜ヶ崎労働者のよりどころ
総合センターは耐震性が弱いから建て替えると国や大阪府、大阪市は言い張っています。
では耐震性に何の問題もない2棟の第2市営住宅をなんでつぶすのか。役人たちの言ってることは整合性がありません。
センター内にある市営第一住宅もつぶすな。第二住宅もつぶすな。単身の労働者が入居できる安い家賃の市営住宅にせよ。シャッターを開けて労働者の使い勝手のいい建物に改装せよ。
老朽化して危険な南海電鉄高架下の西成労働福祉センター仮移転先、あいりん職安の仮移転先を閉鎖して、総合センターに戻ってこい。
センターは南海電鉄の高架下よりはるかに安全です。帰って来いよ、センターに。労働者もセンターに帰ろ。
今後のスケジュール
12月18日(金)午前11時
大阪地裁1007号法廷「センターつぶすな」住民訴訟
バス「釜ヶ崎」で午前10時出発。ぜひ傍聴に来て下さい。お茶、おにぎりを用意します。
12月21日(月)午後3時
釜合労委員長稲垣浩の監視カメラ裁判の公判前整理手続きが非公開であります
2月9日(火)午後2時30分
大阪地裁202号法廷 センター立ち退き訴訟本裁判
2020年12月14日
釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会
いながきひろし事務所
大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館1階
電話(6631)7460
ファックス(6631)7490
釜合労のホームページhttps://www.kamagourou.com
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