今ある社会資源を大切に使うことは私たちの責務
センターは今ある社会資源。これを大切に使うことを釜合労と心ある人たちが声を上げたのが2017年5月10日。それ以後センター南西部に座りこんで「センターつぶすな、もったいない」と声を上げ続けてきました。
センターつぶしは労働者つぶしにつながっていると分かった人々は徐々に増えていきました。
2019年3月31日大阪労働局(国)と大阪府、大阪市、警察の4者一体となったセンター閉鎖のもくろみを、閉鎖に反対する人々が阻止しました。当初はニヤニヤと高みの見物を決め込んでいたチョウチン持ちたちが顔を引きつらせてコソコソと帰って行った姿を、私たちだけではなく目にした人も多かったのではないでしょうか。
その夜から24日間、センターは百人の労働者の生活の場となりました。4月24の午後、大阪労働局、大阪府、大阪市の役人と警察はおよそ200人の機動隊を動員してセンター内で生活を始めた人々が抗議するのを尻目に、恥知らずにも暴力的に強制排除しシャッターを閉鎖したのです。
締め出された人々はシャッターの外のセンター敷地内でダンボールハウスや団結小屋等を建て、生活を始めました。釜合労は緊急避難用のバスを敷地内に置きました。
2020年7月、大阪府(吉村知事)は大阪地方裁判所のセンター敷地内より排除することを求めて断行の仮処分を申し立てましたが、大阪地方裁判所はこれを認めませんでした。
それから1年後の本裁判の判決が去年の12月2日にあり、大阪地方裁判所は大阪府の主張のほとんどを認めましたが仮処分(強制排除)は認めませんでした。私たちは大阪高等裁判所に地裁が大阪府の言い分を認めた部分について控訴しました。
センターを登録有形文化財として使い続けよう
さて、釜合労は賛同者の人々と共に、センターを国の登録有形文化財として永久に残すよう国、大阪府、大阪市に申請をうながしております。センターは産業遺産、労働遺産ともいえるでしょう。
1月29日西成市民館で行われた決起集会で、3月下旬をめどに署名用紙を国、大阪府、大阪市に届けることが決められました。署名活動は引き続き行っております。
以下は署名用紙の文面です。
総合センターを登録有形文化財(稼働遺産)として残して下さい
総合センター(大阪市西成区萩之茶屋1‐3‐44)は、私たちの先輩たちが苦悩の闘いの中で国、大阪府、大阪市が釜ヶ崎労働者の労働問題の改善、福祉問題の改善を目指して建設されました。道はまだ半ばです。
過去も現在もこれからも建設現場において重要な役割を担っているのが釜ヶ崎の労働者です。
建設されて51年になる、労働者の汗と涙と魂のしみ込んだ総合センターは全国の日雇労働者の象徴と言ってもいいでしょう。総合センターを国の登録有形文化財(稼働遺産)として残し、これからも使い続けることを強く要請します。
監視カメラの裁判
2月25日(金)午後1時15分から、監視カメラの裁判が大阪地裁201号法廷であります。判決は3月14日(月)です。
スマホを持ってる人はユーチューブ「じいさん73歳。まだこれからやで」を見て下さい。視聴回数5441なりました。
ユーチューブ「じいさん73歳、まだこれからやで」の視聴が2月13日現在、5441回となりました。釜ヶ崎の労働者が何をなすべきか、協力者が何をなすべきかをわかりやすく話しています。この動画もぜひ視聴していただきたいと思っています。「センターつぶすな」で検索できます。
今後のスケジュール
2月25日(金)午後1時15分
大阪地裁201号法廷
監視カメラ裁判
2月26日(土)午後3時
三角公園 センターつぶすな集会・デモ
3月14日(月)午前10時
大阪地裁201号法廷
監視カメラ裁判 判決
3月18日(金)午後1時10分
大阪高裁別館73号法廷
住民訴訟控訴審 判決
2022年2月14日
釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所
大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館1階
電話(6631)7460
ファックス(6631)7490
釜合労のホームページhttps://www.kamagourou.com
E-mail info-kamagasaki@kamagourou.com
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