強制排除に反対する声は世界の常識

東京都の渋谷区役所が昨年の12月14日、渋谷区渋谷1丁目18番29号にある美竹公園で野宿生活をしている人達を再開発を理由に強制排除し、鉄板を張りめぐらせました。

釜ヶ崎における大阪府(吉村洋文知事)がセンターシャッター前で生活している人々を、再開発を理由に強制排除をもくろんでいる構図と同じこと。

渋谷区の美竹公園での蛮行に対し、国際的なハッカーグループ「アノニマス」(匿名を意味する)が渋谷区役所のコンピューターに対しサイバー攻撃を行ったと新聞やテレビのニュースでの報道がありました。

渋谷区は「渋谷区公式ウエブサイトを閲覧しにくい事象が断続的に発生しております。区民の方々をはじめ多くの皆さまにご不便をおかけしており、お詫び申し上げます。…」お詫びせなあかんのは強制排除した人々に対してやろ!

今や野宿生活者に対する権力側の強制排除に反対する声は世界の常識となりつつあります。



48年目を迎えた炊き出し。延べ提供数は
768万5845食(2022年11月末現在)となりました

「センターつぶすな」「シャッター開けろ」「強制排除反対」の声は釜ヶ崎労働者の声。

炊き出しは仲間同士の助け合い。48年目を迎えました。


以下、釜ヶ崎炊き出しの会発行 絆通信192号より抜粋です。


『1975年12月10日から行われている毎日の炊き出し(午前11時、午後5時)は48年目を迎えます。米、野菜、肉、卵、調味料、衣類、布団、毛布、マスク、消毒液、日用品、現金などが全国から届けられ、添えられたお手紙に感動したり勇気づけられたりする日々です。


2年前の8月、定額給付金10万円の支給申請を、住民登録していないという理由で大阪市によって拒否された12人の釜ヶ崎の労働者が、弁護団(武村二三夫弁護団長)の協力を得て定額給付金を支給するよう裁判を起こしました。

原告の一人小柄なSさんは野宿しながらアルミ缶集め。前かがみで首を深く垂れ、台車を押しながら足を前に出すことがやっとの状態。本籍が「大阪市東淀川区」までしか、どうしても思い出せないのです。

たった12人の申請です。だれにも等しく定額給付金を支給するという責務を感じていれば、事情があって住民登録できていない人でも、本籍が分からない人でも、本人確認する方法はあったはずです。

そのための努力をせず、あろうことか大阪市は「定額給付金は贈与であり、請求権も発生しない」と主張してきました。行政の釜ヶ崎の労働者に対する差別的な対応に憤りを禁じ得ません。


先日、高槻市にお住まいの女性の読者の方から連絡があり、施設に入ることになり無人となる家は処分し更地にすることになった。庭には亡き母が愛したしだれ梅がある。母が大切に育ててきた白梅。何とか引き取ってもらえないでしょうか、とのことでした。会で思案した結果、「花咲かじいさん」の花壇に移植しようということになりました。「母の形見を残してもらえるなんて、こんな幸せなことはありません」と安堵されたご様子でした。

関西仕事づくりセンターに移植をお願いし、銀座通り(住吉街道)からよく見える場所に無事移植が完了しました。さっそく通りかかった労働者が立ち止まって見上げています。育ってくれることを願っています。

特掃輪番労働者Ⅰさんが種から育てたサクラソウの苗を花壇に持って来られました。桜の苗木も植えてみました。春になって梅も桜もサクラソウも咲いてくれたら嬉しいことです。楽しみです。

「厳しい冬を乗り切り、生きて花咲く春を迎えよう」を合言葉に12月1日から第52回釜ヶ崎越冬闘争が開始されます。』



今後のスケジュール


1月17日(火)午前10時

大阪地裁409号法廷

原告釜合労、被告釜日労の名誉棄損の裁判


1月18日(水)午後6時から8時30分

西成市民館3階講堂

強制排除反対大阪高裁判決報告集会(武村二三夫弁護団長出席)


2月13日(月)午前11時30分

大阪地裁1007号法廷

定額給付金裁判


2月13日(月)午後2時

大阪高裁201号法廷

監視カメラ裁判


*今年の4月には統一地方選挙が予定されています。

釜合労執行委員長稲垣浩は立候補の予定です。  




2023年1月10日

釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所

大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館1階  

電話(6631)7460

ファックス(6631)7490

釜合労のホームページhttps://www.kamagourou.com

E-mail info-kamagasaki@kamagourou.com

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