センターはこの街の宝 永遠に残すべき

ちょうど4年前の4月24日、センター内で生活している約100人の労働者を大阪府(維新の会代表吉村洋文知事)は大阪府警機動隊を導入し、暴力的にセンターのシャッター外に追い立て、反対する人たちを尻目にシャッターを閉じてしまいました。それで終わったわけではありません。私達が閉じられたシャッターをジャッキ等でこじ開け、中に入ろうとすると、一時引き上げていた機動隊を再導入しジャッキなどを取り払い、再びシャッターを閉じたのです。

それから4年。シャッター前で生活する人々や釜合労が緊急避難用としてシャッター前においた大型バス「釜ヶ崎」等の撤去をもくろんで大阪府が起こした裁判において、断行の仮処分に対する大阪地裁の判決をはじめとして、本裁判における大阪地裁、大阪高裁の判決は大阪府による強制排除は認めませんでした。私達は最高裁判所に上告しその判断を待っている状態です。


4月9日にあった統一地方選挙においても、釜合労執行委員長のいながきひろしは「センターの耐震性が弱いから建て替えると大阪府が言っていることは単なる口実。センターは釜ヶ崎労働者の汗と涙と魂がしみ込んだ建物、この街の宝です。永遠に残すべき」と訴え、899人の支持を得ました。

「センターはこの街の宝。永遠に残すべき」と声を上げ続けましょう。釜ヶ崎の労働者の皆さんは、過去においても、現在も、これからも建設現場で必要不可欠の労働者群。

センターこそ釜ヶ崎労働者の居場所。ならばセンターを残す。壊す理由など何もない。「センターつぶすな。もったいない」とあらゆる所から声を発し続けましょう。

センターはこの街の宝。センターはこの街の宝。センターはこの街の宝、と。



「釜ヶ崎合唱団」 ぜひ読んでみて下さい

読み出すと止まらなくなる。大阪市西成区の釜ヶ崎(あいりん地区)に流れてきた日雇労働者たちが半生を語った本書は、まるで日本現代史の血と肉と骨のようだ。

親の酒乱、暴力、蒸発。少年院、暴力団、逮捕、刑務所。ギャンブルに女遊び。これらの経歴は本書の登場人物のなかにたびたび登場するが、それらは全てではない。

不況、倒産、借金、裏切り、詐欺。景気の変化で真っ先に深手を負い、周囲に不幸が広まる前に責任を一身で背負った人びとがなんと多いことか。貧困ビジネスや強制立ち退きも襲いかかる。そんな時期に限って家族の死や怪我や病気などの不運が重なる。

驚くのは、そういった不運を背負った人びとの学への情熱と痛みを持つ隣人への優しさである。工夫された生活技術。小説や哲学書も読む。弱い立場にある人や動物を気遣う。

炊き出しを手伝うのも、善意で成り立つ活動への深い理解と共感からだ。

五輪、万博、道路やビルも危険を冒しながら彼らが作った。読者の隣人であり分身である人びとの言葉に今こそ耳を傾けたい。

書評

農業史研究者、京都大学准教授 藤原辰史さん


ブレーンセンター2018年発行

編著者 釜ヶ崎炊き出しの会

書店やアマゾンで買うことができます。2500円です。図書館でも読むことができます。



今後の予定


4月26日(水)午後3時

星野リゾートに抗議と要請


4月29日(土)午後3時

三角公園 「センターつぶすな」集会とデモ


5月1日(月)午前11時20分

釜ヶ崎メーデー 

バス「釜ヶ崎」の前から出発 


5月12日(金)午前11時

大阪地裁1007号法廷

定額給付金裁判


5月15日(月)午後2時

大阪高裁201号法廷

監視カメラ裁判判決




2023年4月24日

釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所

大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館1階

電話(6631)7460

ファックス(6631)7490

釜合労のホームページhttps://www.kamagourou.com

E-mail info-kamagasaki@kamagourou.com

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