原判決を破棄する。被告人３名はいずれも無罪

　６月１４日午後２時半、大阪高等裁判所第４刑事部齋藤正人裁判長は「原判決を破棄する。被告人３名はいずれも無罪」と言い渡しました。

　傍聴席、被告席からは拍手が沸き上がりました。裁判長はそれをとがめず「聞いて下さい」と言って、静かになった法廷で約１時間１５分にわたって「理由の要旨」を読み上げました。

　大阪府や大阪労働局が団結小屋に向けた監視カメラによる撮影について、「稲垣被告人らは、団結小屋に出入りする者らのプライバシーの権利等を防衛するために、団結小屋やその周辺が撮影、録画できないように現判示各行為に及んだものであるから、同行為は防衛の意思に基づく防衛行為であったといえるうえ、本件カメラを破壊したり、取り外したりするのではなく、撮影、録画機能が作動した状態のまま、レンズの向きを変えることもなく、本件カメラにゴム手袋や白色ビニール袋を被せるという非暴力的、非破壊的な行為であったから、上記急迫不正の侵害に対する防衛行為としての相当性に欠けるところもない」と、団結小屋に出入りする人たちの肖像権（プライバシー）の侵害であるとして正当防衛を認めました。

　大阪府、大阪労働局は高裁判決に従い、監視カメラを元の位置に戻しなさい。

　タチアオイが次々と花を咲かせています。ハト除けに張った糸を突き抜けてさらに伸びるタチアオイも。花咲かじいさんのアドバイスで、毎朝の花がら摘みが日課になりました。地面に落ちた花がらは毎日掃き集めています。強い風で倒れるタチアオイもあり、支柱で支えていますが、巨大なタチアオイは木の杭で支えるしかありません。

　先週の１３日には、フェンスの修理をしてくれた年配の労働者が、脚立に乗ってフェンスにおおいかぶさったジャスミンの剪定をしてくれました。「花が終わったらすぐに剪定したいと思っていたんですが、なかなかできなくて。親方（炊き出しの会のメンバー）が手伝ってくれましたから助かりました。これで新しい芽が出てきます。来年が楽しみですよ」とのこと。

　サクラソウの花は終わりましたが、株元をよく見ると新しい葉が出てきています。労働者が持ってきてくれたグラジオラスもつぼみをつけています。何色の花が咲くのか楽しみです。アジサイはピンク色。たくさん花をつけて花の重みで地面にくっ付いてしまいました。これも支柱で支えています。

 

　センターはこの街の宝。センターつぶすな。

　センターつぶすな、シャッター開けろ、強制排除反対を訴えて、恒例の集会、デモ。午後３時から三角公園で集会、その後センターまでデモ行進します。

　センターはこの街の宝です。共に声を上げましょう。お茶とおにぎりは用意します。

 

６月２４日（土）午後３時

三角公園にて「センターつぶすな」集会とデモ

８月２３日（水）午前１１時

大阪地裁１００７号法廷　

定額給付金裁判判決

 

２０２３年６月１９日

 

釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所

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