大阪府知事が責任逃れの回答

　釜合労執行委員長の稲垣浩が逮捕される際、私服警察官の責任者とおぼしき人物がニコニコしながら近づいてきたので稲垣が「何かうれしいことでもあるんか」と言うと、その警察官は笑うのを止めましたが、あの人たち、稲垣を逮捕するのがよほどうれしかったのか、逮捕時は思わず笑みがこぼれたのでしょうね。

　稲垣はこれまで警察に３３回逮捕されていますが、警察官に笑いながら逮捕されたのはこの警察官だけ。

　余談はさておき、先週に引き続き大阪高等裁判所の判決文の抜粋を続けます。

 

「　そして、上記のとおり、大阪府は、北西側敷地の明渡しを求めて訴訟を提起するなどしたものの、明渡断行の仮処分が却下され、法的手段による早期明渡しの実現は見込めない状況であったというのであるから、法的手段を取ったとの一事から、大阪府に、団結小屋の利用者らを立ち退かせたりする目的がなかったとの事実を推認することは、明らかに経験則に反し、不合理である。

　また、大阪府は、上記明渡し訴訟に関連し、占有移転禁止の仮処分を申立て、その決定を得てもいる。上記訴訟で勝訴判決を得られた場合の執行に備えて、北西側敷地の占有者を特定し、その占有の移転を防止するために上記仮処分を申し立てたものと考えられ、大阪府において、団結小屋及びその周辺の占有状況を把握する必要があったことは明らかである。

　したがって、それ自体が、本件角度変更の目的であったかどうかはともかく、少なくとも、大阪府等において、団結小屋への出入りを逐一把握しなければならなかった事情がうかがわれないとした原判決の説示は、根拠を欠くものである。　　

　さらに、実効的な防犯対策を目的とするのであれば、リアルタイムで監視する必要性が高いといえる一方、リアルタイムで監視する機能がなくても、録画機能さえあれば、北西側敷地の占有状況等を把握する目的を達することは可能であるから、本件カメラの性能が不十分なことを踏まえても、防犯目的で本件角度変更を実施したのとの芝証言は信用できるとする一方で、同様の事情により、本件角度変更が監視目的でないことが端的に裏付けられるとした原判決の認定、判断は、著しく不合理であるといわざるを得ない。

原判決が指摘するⓐ、ⓑの事情は、いずれも、芝証言の信用性を肯定する理由にはなり得ない。

ウ、小括

　以上のとおり、本件角度変更の目的に関する芝証言の信用性を肯定し、これに沿う事実を認めた原判決の認定、判断は、①、②のいずれの点においても、論理則、経験則等に照らし、不合理であって、是認することができない。」

（判決文より抜粋　続く）

 

労働第１９２８号

令和５年８月２３日

釜ヶ崎地域合同労働組合様

大阪府知事

２０２３年８月１０日付け「抗議と要望」に係る回答

 

標記による要望について、下記のとおり回答します。

要望　大阪府知事は、威力業務妨害で告訴したことを謝罪せよ。

回答　刑事裁判の判決内容に関しては、当該裁判の当事者ではないため、コメントを差し控えます。

　大阪府参事が裁判所で数々のウソ、おおげさ、紛らわしい証言をしたことについて大阪府知事が責任をとろうとしない態度は、星野リゾート新今宮がだれでも行き来できる庭園と消費者に広告をしておきながら、だれもが行き来できない庭園にしたウソの責任をとらない星野リゾートの社長と似たところがあります。

 

　控訴の準備をしております。８月３１日（木）午後２時より、武村二三夫弁護士事務所で打ち合わせがあります。原告の方はぜひ参加して下さい。

 

８月２６日三角公園で行われたセンターつぶすな、シャッター開けろ、強制排除反対の集会。酷暑にもかかわらず３０人がセンターまでデモ行進を行いました。参加された皆さん、お疲れ様でした。

 

８月２８日（月）午後３時

星野リゾート新今宮に抗議と要請行動　　

９月２５日（月）午後３時

星野リゾート新今宮に抗議と要請行動

９月３０日（土）午後３時

三角公園で集会・デモ　　

センターつぶすな、シャッター開けろ、強制排除反対

 

２０２３年８月２８日

釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所

大阪市西成区萩之茶屋２‐５‐２３　釜ヶ崎解放会館１階

電話（６６３１）７４６０

ファックス（６６３１）７４９０

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