大阪市や西成警察による炊き出し妨害と闘い 、49年続けられている炊き出しです

「炊き出しができる公園として残します」
「問題の無い樹木は伐採しません」
大阪市の回答です

 3月7日午後7時より西成区役所5階にて第14回釜ヶ崎まちづくり会議公園検討会議がありました。釜合労も委員の一員に入っており、3日前に案内状が持参されました。
 釜ヶ崎には今宮小中一貫校南側にある花園公園(元、四条ヶ辻公園)、新築された市営萩之茶屋住宅の東側にある萩之茶屋北公園(元、仏現寺公園)、西成警察に隣接する萩之茶屋中公園(元、海道公園)、萩之茶屋南公園(三角公園)、萩小の森の5つの公園があります。いずれも釜ヶ崎労働者や地域住民、子どもたちが利用できる公園です。

 大阪市は過去、炊き出しを締め出すため工事を名目に四条ヶ辻公園を封鎖し、仏現寺公園で炊き出しを始めるとそこも工事を名目に封鎖しました。そして炊き出しを続けるために3つ目に移った海道公園も工事を名目に封鎖しました。
 釜ヶ崎炊き出しの会は西成市民館の入り口の空間を利用して炊き出しを続けましたが、西成警察が暴力的に炊き出しを妨害してきました。警察官に蹴られ倒れた女性もいましたが、これにもひるまず炊き出しを続けてきたのです。
 それから何カ月か過ぎたころ、海道公園の施錠が突然開錠されたので海道公園に戻り、炊き出しを続けました。

 この海道公園、真ん中あたりに仕切りの金網が今も残っていますね。これは当時、松本健男弁護士(故人)とその事務所にて活動されていた大川一夫弁護士、炊き出しの会のメンバーで大阪市役所に行き、担当職員と話し合いの結果、海道公園の北側半分は公園の横にあるわかくさ保育園の園児が使う、南側半分は炊き出しに使ってくださいとの合意の下で現在まで炊き出しが使える公園となったのです。大阪市の炊き出し妨害と闘い続けた結果、大阪市は炊き出しの妨害を中止したのでした。

 その後、公園の前にあるいこい食堂の金井愛明牧師(故人)から「炊き出しに並んでいる人におにぎりの提供をしたい」との申し出がありそれが今も続いています。
 現在、釜ヶ崎炊き出しの会がセンター横で炊き出しをしているのはセンターつぶしに反対する抗議のためです。大阪府がセンターのシャッター前で生活している人々(釜合労を含む)を強制排除するために起こした裁判が現在、最高裁判所で審議されています。いずれ釜ヶ崎炊き出しの会は警察裏の萩之茶屋中公園に戻ることになると思っています。

 話は戻りますが3月7日の公園検討会議において釜合労は、炊き出しができる公園にすること、公園内にある樹木を切らないこと、工事は炊き出しが続けられるよう配慮することなどを要請しました。(これらの要請は以前から行っています)
 あくる日の8日の午前、大阪市の職員が公園内にある樹木について説明したいとの申し出があり、釜合労は公園に同行しました。公園内の数本の樹木に空洞ができていたり、幹の下部にカビが生えている等の説明を受けました。
 公園は労働者、地域の住民、子どもたちが利用するので、万が一、空洞等が原因で倒れケガでもすることがあってはならないと思い、それらの樹木については伐採されるのもやむなしとの判断を行いました。ただし、何の問題もない樹木についてはそのまま残すことになりました。このことを労働者の皆さんにお伝えします。

 またセンター横の「萩小の森」のテントが撤去されていることについては、1日も早くテントを設置するよう要請しました。以下は釜合労の要請と大阪市の回答です。

釜合労
炊き出しができる公園にすること
大阪市 
炊き出しができるようにする

釜合労
現在ある樹木を切らないこと
大阪市
危険なものは伐採したい

釜合労
「萩小の森」のテントを1日も早く建て直すこと
大阪市 
どういう形にするか検討します

釜合労
花園公園のカギを開けること
大阪市
今日、担当者が来ていません 





今後の予定

センターはこの街の宝です   

3月26日(火)午後7時
西成区役所4階
まちづくり会議

3月28日(木)午後3時30分
コスモス株式会社相手の
大阪府労働委員会 第4回調査

4月26日(金)午後1時15分
大阪高裁73号法廷
定額給付金控訴審

5月10日(金)午後4時
コスモス株式会社
団体交渉  





2024年3月11日
釜ヶ崎地域合同労働組合
釜ヶ崎炊き出しの会、いながきひろし事務所
大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館1階
電話(6631)7460
ファックス(6631)7490
釜合労のホームページhttps://www.kamagourou.com
E-mail info-kamagasaki@kamagourou.com
 
 
 
 
 
 

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