大阪府は南海電鉄に 「7億5千万円を返せ」と言え

本物のセンターは労働者のもの
まだ50年は使える。つぶすな、もったいない。

2019年3月にセンターつぶしを狙ってあわてて建設された南海本線高架下にできたニセ労働福祉センター。その2か月後の5月21日、労働者が被害を受けた最初の雨漏りを目にしました。

南海電鉄はグループ会社の南海辰村建設にその建設の仕事を請け負わせました。大阪府から南海電鉄本社に渡った金額(税金)は私たちの知り得るところだけでも7億5千万円。南海電鉄はそこからいくらの金額で南海辰村建設に請け負わせ、いくら儲けたのでしょうか。

南海辰村建設は滋賀県大津市のマンション建設において、手抜き工事によりマンション住民が多大の被害を負い、訴訟に発展し、第1審において、欠陥手抜き工事が裁判で全面的に認められました。判決の要旨は「南海辰村建設は大覚に対し、本件建物解体再建築費用として13億5千万余り、およびこれに対する平成23年2月23日から支払い済みまで年6分の割合による金員を支払え」等々、他にも5億1千9百万円余りの支払いを行うようとの判決でした。実に18億円余りの費用を支払えとの判決でした。

センター仮移転先にできたプレハブに毛の生えたような建物が7億5千万円。あれからずーっと雨漏りが止まっていません。

最近では5月21日の朝、労働者の情報により、仮移転先の北側出入り口から入ってすぐ左にある、おそらく鉄筋の入ってないと思われる柱の下に水がたまっており、写真に記録しました。また天井部分2か所には雨水のあとがべったりと広がっていました。これも写真に記録しました。

南海電鉄や南海辰村建設のお家芸「手抜き」を見た思いでした。笑いごとではなく、他人ごとでもなく、釜ヶ崎労働者をダシにして食い物にした狡猾極まりない差別行政(大阪府)とそれに手を貸す南海電鉄、南海辰村建設のまさに官民一体となっての税金を使っての労働者つぶし。服従することはできません。


いよいよ住民訴訟の判決が7月14日に大阪地方裁判所の第2民事部合議2係において行われます。釜ヶ崎の労働者を含め住民側が求めているのは簡単に言えば、大阪府が南海電鉄に支払った建設費用を返すよう、大阪府が南海電鉄に言いなさいということです。

私が入院している病院のベッドから本物のセンターの上階部分が見えます。見覚えのある給水タンクも見えますので間違いないと思います。

シャッター前では大阪府の立ち退きに抗して多くの人々が空き缶等を集め生活している姿が目に浮かびます。そこに居ることが立ち退きに抗していることになるのです。「俺は立ち退きに反対や」と声をあげることが立ち退きに反対していることではありません。そこに居ること、そのことが立ち退きに抗していることになるのです。がんばって下さい。

センターシャッター前で生活している皆さん。私も近々退院となります。なると思います。歩行訓練始めて8日目になります。弱っていた足腰も次第に回復しつつあります。

皆さんと合流して「センターつぶすな」「シャッター開けろ」「強制排除反対」等の声をあげることを楽しみにしております。

2021年6月6日 釜ヶ崎地域合同労働組合 執行委員長稲垣浩



スマホを持ってる人はユーチューブ「じいさん73歳。まだこれからやで」を見て下さい。再生回数4459回になりました。

釜ヶ崎で何をせなあかんのか。3年前に釜合労委員長がセンター前で訴えた録画を見て下さい。聞いて下さい。約30分しゃべっています。釜ヶ崎の労働者が幸せになれる道すじを分かりやすく訴えています。「センターつぶすな」で検索すると見ることができます。



今後のスケジュール


7月14日(水)午後1時10分

大阪地裁1007号法廷 「センターつぶすな」住民訴訟判決


9月2日(火)午後2時

大阪地裁202号法廷 センター立ち退き訴訟本裁判




2021年6月7日

釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所

大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館1階  

電話(6631)7460

ファックス(6631)7490

釜合労のホームページhttps://www.kamagourou.com

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