釜合労は釜ヶ崎の労働者を排除する「まちづくり」に反対を表明
センターはこの街の宝です
3月27日(木)午後7時、西成区役所4階で西成区長出席のもと第18回あいりん地域(釜ヶ崎)まちづくり会議が行われ、釜合労稲垣も委員の一人として出席しました。
その中で西成区役所の職員が2度にわたり「来年度センター解体工事が始まると聞いております」と発言しました。
これに対し稲垣は「9年前、当時大阪市長であった吉村洋文(維新の会)が花園公園で生活している釜ヶ崎の労働者を『だれもが使える公園にします』との口実で一人残らず強制排除しました。9年経ったいまだに花園公園はカギがかかったまま。「誰もが使えない公園」になっています。大阪市民や釜ヶ崎労働者、裁判所までダマしたのです」
「現大阪府知事吉村洋文が次にねらったのはセンターつぶし。その口実が『センターは耐震性が弱いから』。ところが大阪府の本館、知事室のある建物は大正時代に建てられたものでセンターより耐震性が弱いと言われていました。そしたらつぶして建て直したかというとさにあらん免振工事をして現に使用している」
「センターも耐震性が弱いと言うのだったら自分たちがやったように耐震工事をすればいいだけのこと。吉村洋文の狙いはセンターをつぶすことが狙いではなく花園公園でやったことと同じこと。センターをつぶして労働者を散り散りバラバラにすること」等々、抗議の発言を行いました。
途中、座長の寺川政司氏が発言の停止を求めましたがセンター潰し反対の発言を続けました。
「日本維新の会、大阪維新の会(以下維新の会という)は釜ヶ崎労働者をヨゴレと言って差別表現をして差別しておきながら、表現の自由の範疇と居直り続けている」と抗議の発言をすると寺川座長は聞いてもいないのに、そんなことは「知らない」と一言。
なお、「去年の12月1日に大阪府知事吉村洋文さんがセンターのシャッター前で生活している人たちを強制排除する蛮行を行ったので、これからは『さん』『氏』と付けずに呼び捨てにする」と発言すると、場内はシンとして誰一人反対する声があがりませんでした。
傍聴席には大阪労働局(国)の職員、大阪府労働部の顔見知りの職員も確認できました。背広を着てネクタイをした人物たちが、紹介されることもなく30人以上座っており、今までに無い異常な光景でした。また、事前に何の説明のなくリモートで出席している人物がいたので稲垣が説明を求めると、委員の一人で大阪大学の村上康彦教授とのことでした。
維新の会、吉村洋文らがねらうセンターつぶしの根拠は釜ヶ崎労働者や野宿(失業者)している人々を「ヨゴレ」と言って差別する差別思想に基づくものが明らかで、釜ヶ崎労働者の排除をもくろむものです等、センターつぶしに反対の意見を行いました。
長居動物病院2階の(有)ベット・サプライ・ジャパン
(長居動物病院のマネージャーが代表取締役、長居動物病院院長が取締役)は
診療施設でも薬局でもない
長居動物病院の2階にあるベット・サプライ・ジャパンは診療施設でないので治療目的でムチアン(猫伝染性腹膜炎の治療薬)を輸入することができない、またムチアンを飼い主さんに販売することもできない、と複数の法違反について告発した件で検察官は「輸入は所定の確認を得ており、販売は病院の患畜への処方だから譲渡にあたらない」として不問に付しました。
釜合労は納得できず検察審査会に審査申立を行いました。申立書の中で、告発した先の警察を住吉東警察署としましたが、住吉警察署の誤りであったのでこれを訂正します。以下は訂正文です。
令和7年(申立)第6号審査申立事件
申立人 稲垣浩
訂正申立書
第1検察審査会 御中
2025年(令和7年)3月28日
申立人代理人弁護士 武村二三夫
2025年(令和7年)3月18日提出の審査申立書における、第2 申立ての理由 2頁5行目につき、下記のとおり訂正します。
【誤】住吉東警察署は同年同月6日これを受け取り
【正】住吉警察署は同年同月6日これを受け取り
コスモス株式会社は釜合労に謝罪文を送付せよ
大阪府労働委員会でコスモス株式会社(介護の会社)が、釜合労あてに下記の謝罪文を送るよう命令が出ました。
「釜ヶ崎地域合同労働組合 執行委員長 稲垣浩 様
コスモス株式会社 代表清算人 西野 裕造
当社が、令和5年10月11日から同月13日頃にかけて、貴組合員N・E氏及びN・R氏に対してメッセージ等を送信したことは、大阪府労働委員会において、労働組合法第7条3号に該当する不当労働行為であると認められました。今後、このような行為を繰り返さないようにいたします。」
コスモス株式会社はこれを不服として中央労働委員会に再審査申立を行いましたが、これを取り下げたことが中央労働委員会より電話で説明がありました。
これによって大阪府労働委員会の決定が確定したことになります。コスモス株式会社はこの決定に従い、釜合労へ謝罪文を送付するよう強く求めます。
「センターつぶすな」集会・デモ
3月29日「センターつぶすな」「シャッター開けろ」「強制排除反対」「万博反対」のスローガンのもと、三角公園での集会、センターへ向けてのデモ行進を行いました。約50人の労働者が参加し、声をあげました。参加された労働者の皆さん、お疲れさまでした。
花咲かじいさんの花壇
先週、香港から来た学生が花壇を訪れたそうです。「センターのことも関心を持っていたよ。組合のビラを写真に撮っていた」とのこと。菜の花がうどん粉病にやられているのを見つけ、「日当たりの悪いところはどうしてもこの病気になる。すぐに始末しないとすぐ拡がるからな」と言いながら、病気になった茎を取り除いておられました。
今後の予定
センターはこの街の宝です
4月17日(木)午後3時
星野リゾート新今宮
抗議と要請行動
4月24日(木)午後4時
大阪地方裁判所808号
日本維新の会交野支部幹事長(2023年4月当時)が、釜ヶ崎労働者に対する差別をあおり選挙妨害をした裁判
4月25日(金)午前10時30分
労働委員会
組合員にのみ業務制限を続ける長居動物病院
第2回調査
5月13日(火)午後3時
コスモス株式会社
組合員であるがゆえに60歳定年を理由に解雇した不当労働行為事件の証人尋問
2025年3月31日
釜ヶ崎地域合同労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所
大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23釜ヶ崎解放会館1階
電話(6631)7460
ファックス(6631)7490
釜合労のホームページhttps://www.kamagourou.com
E-mail info-kamagasaki@kamagourou.com
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