アメ(大阪市)とムチ(大阪府)が 番犬(西成警察)を連れてのおどしに抗議
7月31日の午前10時半すぎ、センターのシャッター前を居場所に生活している人たちが、大阪府から立ち退きを迫られ裁判をおこされていることに対抗するため、立ち退き反対の立場の弁護士3人連名の委任状にサインをしてもらおうとセンターの北側に着きました。
すると野宿している高齢労働者を5人の役人とおぼしき人物がコロナ対策なんかそっちのけで密集、密接な状態で取り囲むように座り込み、話す様子が見てとれましたので、釜合労はスマートホンの動画でこの様子を記録しました。
そのうちの一人は左腕に「西成区役所」の腕章をはめていました。遅れてきた一人は時々顔を見る大阪府の役人でした。この人物を含め他の5人は、自分が何者かを示すものは何も身に着けていませんでした。
「ここはもうすぐ取り壊す。今だったら相談にのりますよ」等々、花園公園、大阪城公園、うつぼ公園等での強制排除と闘ってきた釜合労はその手口が手に取るように分かります。
普段は労働者の切実な要望をはねつけ知らん顔をしておきながら、強制排除の前だけはやさしさを装い狩り込みを始める。生活保護法を強制排除の道具に使うのは愚の骨頂です。
6人の木っ端役人たちはセンター北側から西側へと移動し、狩り込みを画策しましたが、釜合労は抗議をし続けました。団結小屋を通り過ぎ、緊急避難用として駐車しているバス「釜ヶ崎」を通り過ぎたあたりで解散して去って行きました。スマートホンを後ろに向けると男の私服二人と女の私服一人、計3人が番犬のように後をつけていました。
この日、誰一人として刈り込みに応じる人はいませんでした。この間約17分ほどでした。労働者の皆さん、見せかけの優しさにだまされないようにしましょう。
釜合労と共に強制排除反対の闘いを
初めにも少し触れましたが、国、大阪府、大阪府警が去年4月24日、センター内で生活していた約100名の労働者を暴力的にセンターのシャッターの外へと排除しました。荷物も持ちだすこともできず、身一つでシャッターの外へ排除されたのです。
釜合労は緊急避難用としてバス「釜ヶ崎」をシャッター前へと移動させました。団結小屋も再建され、労働者の皆さんもシャッター前でテント小屋、ダンボールハウス等を建て、生活の拠点として命をつなぐ場となっています。
今年の2月、釜合労やシャッター前で生命をつないでいる人々に対して、大阪地方裁判所の執行官が突然来て、テント小屋、ダンボールハウス等を裁判所が管理するものとして差し押さえ、使用することはさしつかえないと告示書を路上に打ち付けて行きました。
今度はその本裁判が始まります。今のところ闘う相手は大阪府です。このまま放置すると大阪府の思いのままの判決が予想されます。そうさせてはなりません。
そこで釜合労がすでにこの件で委任している3名の弁護団(住民訴訟の弁護団)に相談したところ、センターの敷地内で住んでいる人の委任も受けるとの返事をもらい、7月30日から釜合労が弁護団の委任状を持って、つどい処はな店主の協力も得てセンター敷地内で起居している皆さんに声をかけています。
2月5日に貼紙をされた人をはじめ、8月2日現在15人が委任状に署名されています。委任状に署名「する」「しない」は皆さん一人一人の判断です。釜合労としてはぜひ委任状に署名していただきたいと思っています。釜合労と共に闘いましょう。
なお、特別給付金10万円の弁護士への委任状はいましばらくお待ちください。
「労働者を犠牲にしてセンターつぶすな」住民訴訟は8月26日(水)です
8月26日(水)午前11時30分から大阪地方裁判所1007号法廷です。お茶とおにぎりは用意していきます。多くの皆さんの傍聴をお願いします。
8月29日(土)三角公園で集会、デモ
午後3時から三角公園で「センターつぶすな」「シャッター開けろ」「強制排除反対」「コロナ対策を本気でやれ」「給付金10万円をすべての釜ヶ崎労働者、野宿生活者に支給せよ」の集会を行い、3時半からセンターまでのデモ行進を行います。
雨天決行。お茶とおにぎりを用意します。共に声をあげましょう。
釜合労のホームページができました
https://www.kamagourou.comです。
2020年8月3日
釜ヶ崎地域合労労働組合・釜ヶ崎炊き出しの会・いながきひろし事務所
大阪市西成区萩之茶屋2‐5‐23 釜ヶ崎解放会館1階
電話(6631)7460
ファックス(6631)7490
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